ないものねだり

人に言えない思い、思うままに書いてます

数少ない友達

 

こんな私だが、ラインできる友達が何人かいる。

最近は唯一の大学の男友達とばかりラインしている。

 

直前講習会の最終日、彼は大学から私の家まで車で送ってくれた。2時間もかかったが、あっという間の2時間だった。なんで送ってくれるの?と聞くと「同じ道ばっか飽きた、違う道で帰りたい。あとノリ」と言われた。納得はできなかったが、あの荒んだ日々に潤いを与えるような幸せな時間だった。

 

彼とのドライブ、三宮の夜景、aikoの歌は国試まで2週間を切った情緒不安定な私の涙を誘った。あのトリプルパンチはキツかった。あとからわかったが、その時のaikoの曲が「気付かれないように」だったのにはドキッとした。

 

自己採点をした日、彼はスマホカバーのなかからスタバのメッセージカードを見せてくれた。私があげたカードだった。「一緒に国試合格しよ!」とか書いたけど、私が受かるか怪しいのになと思いながら書いた。その時彼がなんていったかはっきり覚えてない。確か「お守りにしてた」とか「大事にしてた」とかではなく、持ってたという事実しか言ったなかった気がする。

私も彼が送ってくれたLINEの1文を待ち受けにしてることを言った。事実だけ、それ以外は何も言わなかったし、言わせなかった。

 

言葉足らずな彼だから、もしかしたら深い意味があったのかもしれない。でも私は気付かないふりをした。それと、彼に対する少し特別な気持ちがあることを気付かれないようにしないといけない。だって、友達でいたいから。

 

気付かれないように

気付かれないように

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