数少ない友達
こんな私だが、ラインできる友達が何人かいる。
最近は唯一の大学の男友達とばかりラインしている。
直前講習会の最終日、彼は大学から私の家まで車で送ってくれた。2時間もかかったが、あっという間の2時間だった。なんで送ってくれるの?と聞くと「同じ道ばっか飽きた、違う道で帰りたい。あとノリ」と言われた。納得はできなかったが、あの荒んだ日々に潤いを与えるような幸せな時間だった。
彼とのドライブ、三宮の夜景、aikoの歌は国試まで2週間を切った情緒不安定な私の涙を誘った。あのトリプルパンチはキツかった。あとからわかったが、その時のaikoの曲が「気付かれないように」だったのにはドキッとした。
自己採点をした日、彼はスマホカバーのなかからスタバのメッセージカードを見せてくれた。私があげたカードだった。「一緒に国試合格しよ!」とか書いたけど、私が受かるか怪しいのになと思いながら書いた。その時彼がなんていったかはっきり覚えてない。確か「お守りにしてた」とか「大事にしてた」とかではなく、持ってたという事実しか言ったなかった気がする。
私も彼が送ってくれたLINEの1文を待ち受けにしてることを言った。事実だけ、それ以外は何も言わなかったし、言わせなかった。
言葉足らずな彼だから、もしかしたら深い意味があったのかもしれない。でも私は気付かないふりをした。それと、彼に対する少し特別な気持ちがあることを気付かれないようにしないといけない。だって、友達でいたいから。
上がらないモチベーション、下がってく気持ち
遺書の構想を考える
今日模試だった。破滅的な点数、もう受からないとしか思わなかった。
そんな模試中、遺書の構想を考えた。この言葉を入れてとか、これを伝えたいとか。それだけで泣いた。
卒試に国試に受からなかったら顔向けができない、どう生きていったらいいか分からない、人に褒められることが嬉しかった、褒められない必要とされてないならもういなくなった方がいいよね、点数下がってるってことは勉強の仕方が悪いか努力が足りないだけだよ、こんなにやってきたのに⁇それを否定された時は泣きそうになった、もう勉強法は帰れないなら寝ずに勉強するしかないじゃん、大きな事故に巻き込まれて死にたい、親のせいじゃない、心の弱い私が悪い、だれも悪くないから責めないで欲しい、責められるべきは自分なのだから 旅行にももっと行きたかった、結婚もしてみたかった、でももう描けない、受かった未来も落ちたその先も、もうなんのしがらみにも囚われないのなら、こうなったほうがいいに決まってる、
書いてる途中でも泣いた。悲しいのか悔しいのかもうわからない。帰路に着くまでも、人目を憚らず泣いた。どうしたいんだろう、どうなりたいんだろう。勉強をする手を止めてはいけないことはわかる。それは未来に繋がるの⁇ 意味はあるの⁇ その気持ちを箱に詰めて明日から休む間もなく手を動かす。それだけは守ろうと思った。
不安
解けば解くほど不安になる。
問題を解きわからないところを見つけ、克服し、賢くなっていくのがセオリーらしい。
ただ時間がない今、解けば解くほど分からない問題ばかりで不安になる。自分は卒業試験に通るのか⁇国家試験に合格できるのか⁇できなかったらどうしよう。その時、家族は?今まで応援してくれた人は⁇世間体は⁇ 悪い方にどんどん考えていく。本当不安が乗車するネガティブジェットコースター。
母に「勉強の仕方悪いんじゃない」と言われた。でももう変える時間もないのだ。自分はただ「そうかも」としか言えなかった。
今日模試だった。明日のこれぐらいの時間に自己採点するだろう…。ある程度点数がないと本当にまずい。足りないと思う。もうすでに泣きそうだ。
私だった努力してるのに、なぜ伸びないのという気持ち。そして、きっとあの子にはもうむりだわ… そんなことないのにそう言われてるように見える聞こえる。誰かに励ましてもらいたいと思いつつも、人と話のも怖くなってきた。
不思議なことに少しでも解けたと思うと「いけるかも」と心が軽くなる。でもほんの一瞬。また不安が襲ってくる。落ちた時の事を考えると死にたいと思う。この不安と戦うのも100日も切った。この起伏の激しい情緒で人に迷惑をかける日々には早く別れたいが、このままじゃ受からない。焦り不安を持ったまま、ただ問題に向き合っていくしかないのだ。
触れたい触れられたい
誰かを触れたい、誰かに触れられたい。
抱かれたい。もう2年近く抱かれてない。手を繋ぐだけでいい、キスだけでもいい。あわよくば抱いて欲しい。
肌と肌が触れるだけで、気持ちがよくなる。裸と裸ならなおだ。肌から伝わる感触、熱が好きで心地がよい。ずっと抱きしめていたい。抱きしめあったまま布団の中にいたいのだ。
残念なことに恋人のいない私はその温もりを思い出すことしかできない。サイテーな男だったが、自分はそれしか知らないのだ。思い出すたびにあの瞬間だけは幸せだったと思いつつも、誰か上書きしてほしいと思ってしまう。
今は勝手に片思いしてそれを楽しんでる。それしかできないのだ。そうやって日々を誤魔化して生きていくしかないのだ。